魔法

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 シューさんが、更に質問をする。 「十六歳です」 「ええっ!?」  声を上げたのはエミナさんだ。 「おおっ! エミナと同い年じゃないか!」  ショーさんが嬉しそうに驚いている。エミナさんもだ。 「あらあら、良かったじゃないエミナ。同年代の女の子よ」  リィンさんは、あっけらかんとしている様子だが、多分、喜んでいる。 「いやあ、この村には、この年頃の女の子が少ないからね。男手が多いのはいい事だけど、ミズキにとってはちょっと淋しいかなって。ね、ミズキ」 「ううん、セリスちゃんも居るし、アイちゃんも優しくしてくれるから……でも、嬉しい。この村の外で、そういう人と話したのは初めてかもしれないし、凄くかわいいし、美人だもん」 「あはは……美人……か……」  僕は男の筈なんだけど……複雑だ。 「で、ミズキちゃんはどこから来たの?」  シューさんが手を前に組んだ。 「えと……それが……どこからどう来たのか、自分でも分からなくて……日暮里のビルの上までは覚えてるんですけど……」 「ほうほう、ニッポリノ……?」 「あ、日暮里です。そこにビルっていう建物があるんです」  僕は直感的に、ビルが分からないんだと思い、言い直した。 「ニッポリという所なのか。ううん……ありそうな名前だけど、この辺りじゃないなぁ……それからは、どうしたの?」
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