伝説の のりたまこ

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私は思わずピンクの子ブタの上に黒猫とヒヨコを載せてみた。 「ぷぎぃっ!」 「ウニャッ!」 「ピヨッ!」 「……のりたまこ、完成……!」 周りに降る小雨がまるでホカホカの湯気のよう。 空腹のあまりに、小さな女の子の妖精さんまで飛んでいる幻想が見える。 箸でヒヨコを持ち上げまさに実食! 「いーたーだーきーまぁぁぁぁ……」 「しばし待つチョメ!」 「んがっ?」 声をかけてきたのは、さっき水を出しっぱなしにしていたカメだわ。 「そいつらを食っても旨くないチョメ! それなら、伝説ののりたまこの場所を教えてやるチョメ!」
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