のりたまこ

伝説の のりたまこ

「伝説ののりたまこ！？ あなた、伝説ののりたまこを知ってるの！？」

「知ってるも何も、みんな好き放題ニャ」

カメの他に黒猫まで喋る。
動物が人語を扱える事にツッコミを入れるのを忘れたわ。でも今更そんな事も言いにくいからとりあえずスルーよ。

「どこに行けば伝説ののりたまこを食べられるの？」

「丸美屋という弁当屋に行ってみると良いチョメ」

「そこの奥に突入して、黄色と黒の巨鳥に会うといいニャ」

黒猫とカメからダンディズムの匂いがする。何故かしら。彼らの言う事は間違いではなさそう。

「アタチ、そのお店知ってるるるー！ おちえてあげる！」

こんな美味しそうな子ブタまで喋るのね。
伝説ののりたまこが無かったら、この子ブタを食べよう。

そして小動物に連れられて、私と同じ名を持つお弁当屋さんに辿り着いた。