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その鳥はすぐに目の前に舞い降り、その背中から1人の女の人が降りて来た。
「あれが僕のお姉ちゃん。僕らマイクラやるから、お姉ちゃんと話ししてください」
綺麗な人。この人に言えば伝説ののりたまこが食べられるのね。
私は今までの経緯を丁寧に説明した。
が、ここでは割愛する。
「……分かったわ。では特別に、伝説ののりたまこをあなたに出してあげる」
見目麗しいその人は、黄色と黒のストライプ鳥の喉をさすりながら快く了解してくれて、「お茶碗を前に出しなさい」と言った。
「そぉのもぉの……黄色き衣をまといて、銀シャリの上に降り立つべし……」
……言い伝えは本当だったんだわ。
私は言われるがまま、冷めた白米が入ったピンクのお茶碗を前に差し出した。
「出でよ! 伝説ののりたまこ!!!」
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