プロローグ

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「あの子、ほんと頭おかしい」 「分かるーほんと気持ち悪いよね」 「……」 クスクス笑いながら言われた言葉。それは私の後ろから聞こえた。 辺りには誰もいないから、きっとその言葉は私に向けたものなんだろう。 普通なら何か言い返すべきなのかもしれない。 けど、毎日似たようなことをたくさんの人から、言われているからどうでもよかった。 それに─ 「だって何も言わないよね。あの子って」 私は声が出せないから、言い返すこともできない。
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