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辿り着いた先にあったのは、小さな公園。 ここには見覚えがある。 「懐かしいな…」 そう呟き、公園を見渡す。 幼い頃、ここでよく遊んだ。 淡い記憶がどんどん蘇ってくる。 毎日の様に一緒に遊んでいた…あの子。 しかし「もうすぐ引越してしまう」のだと涙を浮かべ言っていたあの子。 持病の治療の為に大きな病院のある街に行ったのだと後から母親から聞いた。 10年も前の話だ。 微かに残る記憶の中、心の片隅にずっと居た存在。 名前は確か…… 「…莉子」 不思議と名前を呟くと、淡い記憶が色を増して行くように鮮明に思い出されてきた。 今何処に居る? 何してる? .
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