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晴れた空の下、今日もたくさんの人が活動している。
特に人が多いのは、住んでる村の隣街。
あたしが産まれるよりずっと昔から栄えたその街は、駅前通りの商店街を中心に、平日だろうと人が絶えない。
まあ、今日は土曜なわけなんだけど。
「ちうー!」
花屋の前を歩いていると、あたしを呼ぶ声が聞こえた。小さい頃から、ずっと一緒にいた声。
キョロキョロと周りを見る。車道を挟んだ歩道に目当ての人物発見!
いつもの制服とは違う、私服を着た幼馴染が2人。
手を緩く振る少女と、ガードレールに身を乗り出す少女は、同い年の中学一年生。
「何~?」
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