第1章

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それでも、どうしても心が折れそうになる時、私はくぅちゃんに出会う。 夜も遅い帰り道。 足どり重い朝の道。 くぅちゃんはいつも私を待っている。 と、言うとストーカーみたいだけれど、何の事はない。 くぅちゃんは野良猫だ。 なんで猫が"くぅちゃん"なのか。 子供の頃に飼ってた猫の名前?と一瞬考えた事もあったけど、そもそも猫どころか金魚すら飼ったことがない。 だから、なんで"くぅちゃん"なのかは私にも分からない。 だけど、私にとって、くぅちゃんはくぅちゃんなのだ。
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