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「おい、こいつ弱ってるぞ!」
「ど、どうすべ?こんなの将軍様にバレたら、俺らぁ打ち首だべ」
「とりあえず、隠すぞ!幸い、ここには他に誰もいない。
あとで上手く処分すればどうにかなる」
「へへへ。
さすがお侍さまぁは頭いいや。
わかりやした。
なら、とりあえず他を放ってきやす」
「うむ、そうしてくれ」
なんだかよく分からないうちに、ボクはすぐに小さな箱の中に押し込められてしまった。
何とか外に出ようにも、身動き一つ出来ず、どうにもならない。
ただ、僅かにある隙間から外の光景が見えるだけ。
そこから見えるのは、大きな犬や猫が、村みたいな囲いの中を、そこかしこに走り回る姿。
それと、隅っこで震える小さな犬や猫。
弱肉強食そのままの、残酷な世界。
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