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シルクハットの男
「コホンッ…では、まず歓迎の歌を───」
私
(エレ・アリシオン)
「ま、待て待て…
その前に自己紹介をだな」
シルクハットの男とチンチラ…
茶色い兎が顔を見合わせる
な、なんだ…
何か変なことを言ったか…?
シルクハットの男
「自己紹介など必要ない!
そうだろ?…アリシオン」
!
チンチラ
「いらない、いらない!」
三月兎
「いらないさー!」
な、なんなんだこいつら…
グラマー・グラッツィア
「うっふふ~ん…アリシオン
彼らはちょーっとイカれてて…
まず、あの真ん中のシルクハットの男は
いかれ帽子屋のマッドハット…
そこの白いチンチラはホワイティア
そっちの茶色い三月兎はティーマロンよ」
私は黒の女王に教えられた
名前の順番に視線を動かす
マッドハット
(いかれ帽子屋)
「ははははは~!
では改めて歓迎の歌を…!
ようこそ、アリシオン
奇妙な国ペレグリーヌスへ…!
ららら~♪」
いかれ帽子屋(マッドハッター)は
よくわからない歌をうたいだす
それにのった三月兎は
紅茶が入ったティーカップをかかげる
白いチンチラはテーブルの上にのっかり
55㎝ぐらいの体で
テーブルの食器の間を駆け回り
私にクッキーを投げつけてきた!
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