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もはやただの嫌がらせじゃないか!
なんだか腹が立った私はティーポットを持って
向かい側の席に向かう
いかれ帽子屋(マッドハッター)の背中に
ティーカップを投げつけようとしたが
ぱっと振り向いたいかれ帽子屋(マッドハッター)は
ティーカップから紅茶がこぼれる前に見事にキャッチした…
私は何が起きたのか理解できずに
何度か瞬きをする
マッドハット
(いかれ帽子屋)
「紅茶を粗末にしちゃ
だめじゃないかぁ~ズズッ」
いかれ帽子屋(マッドハッター)は
再び私に背を向けてキャッチしたティーカップから
紅茶を飲みながら自分の席に座り直した
さっき紅茶を粗末にしてたくせに
言われたくないな…
私は席からバンッと立ち上がる
ビジネススーツはすでに紅茶と
パイやケーキで汚れている
グラマー・グラッツィア
(黒の女王)
「着替えないとダメですわね…?
マッドハット、途中退場して申し訳ないけど…」
いかれ帽子屋(マッドハッター)は顔をあげた
マッドハット
(いかれ帽子屋)
「ああ、待て待て…
それなら僕の家に案内したぁい
ホワイティア、ティーマロン…すぐ戻るから
お茶会の続きをしながら待っていてくれるかぁ?」
白いチンチラと三月兎は大きく頷いた
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