巨大な森メガフォレストのお茶会

6/9
前へ
/75ページ
次へ
もはやただの嫌がらせじゃないか! なんだか腹が立った私はティーポットを持って 向かい側の席に向かう いかれ帽子屋(マッドハッター)の背中に ティーカップを投げつけようとしたが ぱっと振り向いたいかれ帽子屋(マッドハッター)は ティーカップから紅茶がこぼれる前に見事にキャッチした… 私は何が起きたのか理解できずに 何度か瞬きをする マッドハット (いかれ帽子屋) 「紅茶を粗末にしちゃ だめじゃないかぁ~ズズッ」 いかれ帽子屋(マッドハッター)は 再び私に背を向けてキャッチしたティーカップから 紅茶を飲みながら自分の席に座り直した さっき紅茶を粗末にしてたくせに 言われたくないな… 私は席からバンッと立ち上がる ビジネススーツはすでに紅茶と パイやケーキで汚れている   グラマー・グラッツィア (黒の女王) 「着替えないとダメですわね…? マッドハット、途中退場して申し訳ないけど…」 いかれ帽子屋(マッドハッター)は顔をあげた マッドハット (いかれ帽子屋) 「ああ、待て待て… それなら僕の家に案内したぁい ホワイティア、ティーマロン…すぐ戻るから お茶会の続きをしながら待っていてくれるかぁ?」 白いチンチラと三月兎は大きく頷いた
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加