迷いの樹海

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私を…どこに連れていく気なんだこの黒兎…! それに黒の女王様って誰の事なんだ 状況を飲み込めないでいる私の手を 引っ張り続ける黒兎… 片手に持ってる懐中時計を気にしているようだ 「ジカンガナイ!ジカンガナイ! サンジノオチャカイ! マニアワナカッタラ、オコラレル! モットハシレ!アリシオン!」 …!? なぜ、私の名前を知ってるんだ! 謎は深まる一方でその黒兎は 私を樹海の奥へ奥へと引っ張る… 左手を引っ張られ前屈みで走ってる私は 時おり転びそうになるがなんとか持ちこたえた そんな状態で暫く走らされていると 目の前にぽっかり口を開いた茂みがあった 中は暗くてみえない…いったいどこに…って 私 (エレ・アリシオン) 「うわぁぁ…ッ!」 黒兎は迷いも躊躇いもなく私の手を掴んだまま その茂みの穴の中に私を引き込んだ 落下中に私の左手が離され 私は背中を下に向けて落ちていく… 左手に持っていたビジネス鞄を離してしまった 私のビジネス鞄はそのまま私から離れ 下に向かう私の体とは対抗に 上に向かって行く… それきり私の鞄は戻ってこなかった 私の体はただただどこかに向かって 背中から落ちていく… 私はここで死ぬのか…?
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