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グラマー・グラッツィア
「うっふふ~ん、謎だらけ…というような
顔をしてますわね?…ア・リ・シ・オ・ン♪」
女性は控えめに持ち上げていた
ドレスの裾を離して整えると
私に背を向けた
グラマー・グラッツィア
「こっちよ、ついてきて」
女性は軽く振り向いて
そう言うと歩き始めた…
黒兎は私を暫く見つめてから
手に持っていた懐中時計を洋服の中にしまって
女性のあとを追いかけていく…
私は自分が落ちてきた穴を見上げるが
登れそうもないので
とりあえずは黒の女王と
黒兎のあとを追うことにして
座っていた地面から立ち上がると
スーツについた埃を払った…
そして女性と黒兎のあとを追いかける
細い通路は人一人通るのが
やっとの洞窟に近い道だった…
どういうわけか洞窟の壁が発光してる
私はそのまま通路を進み
暫くすると眩しい光が見えてきた
洞窟の出口だな…
洞窟から出るとそこは、まったく見たことがない
崖におおわれた場所だった
出口の外には黒の女王がいた。
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