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故人の亡霊が生前の恨みを晴らすべく、憑依したものの肉体をコントロールして館にやって来た男女を殺害する犯行計画。
犯行は真っ正面から刃物を振り回すタイプ。
霊体は物体を持つことができない為、動かすことが出来ない、従って生者の肉体をコントロールして刃物を手にする。
その際の記憶は鮮明でない方が好ましく、指紋や血痕などの物証が出ても全てをパスすることが出来る。
全ての犯行が終了してから、憑依が解けたことにして目が醒めて「俺は何をしていたんだ?」と起き上がれば良い。
注意することは、遺体の処理や体の洗浄など、犯行を自覚した行動は一切しないこと。
それさえ守れば、館に住む怪人型の殺人者よりこちらの方が殺人者として優秀だと知らしめることも出来る。
ニックネームを持つ殺人者はこの日本には前例がない。何故ならそれは海外の発想だからだ。ということを犯行を企てる過程で、検索して分かったことだし、モチーフを真似たにしろ、二番煎じにしかならない。
怪人型の殺人者は、それを誤解したまま犯行を企てようとしたのが、敗因となる。
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