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煙草を吸い終わったあと、少し新宿をぶらぶらしながら店を探した。
そして、フランチャイズの安めの居酒屋に入った。
週末とあってほぼ満席状態であった。
騒がしく少し声を張らないと会話はできなそうだ。
席を案内され、とりあえずビールを注文する。
潤は、必ずといってサワーを注文する。それも、その店にしか置いていないようなマニアックな甘ったるいジュースのようなサワーだ。
ちなみに、義博は、自分と同じく一杯目はビールである。
「腹減ったわー」
潤は、メニューを何回も捲りながらオーダーを考えている。
「潤ちゃん適当に頼んじゃって」
義博は、煙草を取り出し、火をつけながら言った。おちゃらけている時は、それぞれの名前をちゃん付けで呼ぶ。
『あーい。』
潤は、いつも通りの手馴れた感じでメニューをざっと見ている。
義博は、基本周りに合わせて自分からあまりあれこれ言ったりしない。
自分も、潤の注文に対してあれこれ言わないが、たまにあれが欲しいなと思った時に、
追加で頼む。
これが毎回三人で飲む際のお決まりのパターンだ。
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