Scene6

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煙草を吸い終わったあと、少し新宿をぶらぶらしながら店を探した。 そして、フランチャイズの安めの居酒屋に入った。 週末とあってほぼ満席状態であった。 騒がしく少し声を張らないと会話はできなそうだ。 席を案内され、とりあえずビールを注文する。 潤は、必ずといってサワーを注文する。それも、その店にしか置いていないようなマニアックな甘ったるいジュースのようなサワーだ。 ちなみに、義博は、自分と同じく一杯目はビールである。 「腹減ったわー」 潤は、メニューを何回も捲りながらオーダーを考えている。 「潤ちゃん適当に頼んじゃって」 義博は、煙草を取り出し、火をつけながら言った。おちゃらけている時は、それぞれの名前をちゃん付けで呼ぶ。 『あーい。』 潤は、いつも通りの手馴れた感じでメニューをざっと見ている。 義博は、基本周りに合わせて自分からあまりあれこれ言ったりしない。 自分も、潤の注文に対してあれこれ言わないが、たまにあれが欲しいなと思った時に、 追加で頼む。 これが毎回三人で飲む際のお決まりのパターンだ。
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