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オーダー時注文後、待ってましたと言わんばかりに義博が潤に対し尋ねた。
「最近潤ちゃん、どうよ?うまくやってるの?」
「まあ、いつも通りだよ。」
少しにやけながら答える。
答えながらテーブルの一部に固めて置いてある皿や箸を自分と義博の目の前に配る。その作業は、自然かつスムーズである。
よく合コンなどで、男に家庭的アピールをしようと普段やりなれない気配りを
するぎこちない女子なんかより潤は、全然気配り心配り配慮ができている。
コイツの前世は、執事かと思うほど見事な動きである。
そして、それを補助するように義博が手を差し伸べる。
普段、自分も気配りはできる方だと思っていても、この二人を見ていると萎縮してしまう程だ。
「絵里ちゃんは元気にしてる?」
義博が再び潤に尋ねた。絵里ちゃんとは、潤の嫁さんのことだ。
「元気よ!毎日いつ怒られるんじゃないかって、ビクビクしながらこっちは生きてるよ。」
潤の嫁さん、絵里ちゃんは、潤曰く鬼嫁らしい。
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