Scene6

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潤は本当にいい奴である。誰にも優しく、常に笑顔でいる。 初めて会う人はまず好印象しか受けないであろう。 ただ、本当に潤は馬鹿である。頭が悪いとかではない。 むしろ潤は計算高く知能もあり、頭がいい部類に入るだろう。 ただ、そういうのではなく、行動が馬鹿なのである。 潤のことをよく知っている人間に、潤はどんな人と聞くと必ずみんな、 あいつは本当にいい奴。でもマジで馬鹿。と絶対にいうほどである。 しかし、潤どんなに貶されても、馬鹿にされても怒ることはまずない。 むしろ自分が馬鹿だということをアピールする。 そんなキャラもあり、自分は、潤に対してなんでも話せて、 気を使わなくて済む唯一の人物だと思っている そして、あいつみたいに慣れたらいいのにと何度も思う。 「俺もそう思う。俺が三人いるってマジで無理だろ」 潤も笑いながら話す。自虐で自分をいじる。 本当に、コイツに何を言ったら怒るのだろうかと考えて色々やったことがあるが、 一度も怒ることもなく笑って終わった。芸人の方が向いてるんじゃないかと何度も思ったことがある。
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