Scene7

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部活名は、フットサル部。 普通に、どこかの学校には存在するだろう。同好会の類か、と、正直胡散臭いと感じていた。 しかし、放課後はいつも暇だし、せっかくの高校生活を充実させたいなーと 思っていた矢先ではあったので、行ってみることにした。 活動場所は、通っていた学校から自転車で7分くらいに位置する小さな公園であった。 そこで、同じ制服をきた男たちが4人いた。 皆それなりの今風の格好をしている。 ただ一人を除いては。 耳には指が通りそうなくらいでっかいピアス、髪は、色を落としすぎたのか金を通り越し、 白に近い色。ズボンは腰パンのしすぎで、ちょっと前かがみになれば、 普通にパンツが見えそうなくらい降ろしている。 後ろを向いていたため、顔は見えなかったが自分たちの気配に気づくと口から 何かをさっと地面に落とし、クルッと振り返った。
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