Scene2

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自分が歩いている所から、3m程横の先の下には、2本の鉄のレールがある。人々はそのレールと平行にして行き交って歩いている。自分は、その平行線から90度向きを変え、この先にある1m下に引かれているレールに向かって歩き始めた。 『まもなく快速電車が通過致します。危険ですので黄色い線の内側に沿ってお歩きください。』 鳴り響くアナウンスと近づいてくる何百人を乗せた乗り物の音。電光掲示板には、通過と書かれた文字とその下に次の停車する電車の時刻が刻まれている。さらにその下には、まもなく列車が通過します。と書かれた文字が点滅している。 足元に敷かれている黄色い視覚障害者誘導用ブロックを跨ぐように歩いた時 ヴヴヴッ。ヴヴヴッ。ヴヴヴッ。 ポケット中にある携帯電話のバイブレーションが突然震えた。 一瞬ビクッとなり、立ち止まってしまった。少し先からファーンという大きな警告音が聞こえた。 未だまだ鳴り続けている携帯電話を握りしめ、この先にある終りを求めて再び歩き始めた。
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