Scene 3

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今この瞬間と言うのは、二度と来ないと頭ではわかっている。 なのに、代わり映えもなく、いつも同じ時間に起きないといけないという行動は、毎日のようにある。  しかし、体のつくりというものはよくできている。お昼になれば腹が減り、飲食をすれば、便を催す。人それぞれ生活習慣があるが一般的に、夜が来れば自然と眠くなり眠る。二十四時間という限られた中で身体が自然と覚えている。  不思議なものだ。  それなのに、朝は何故、こうも起きるのが辛いものなのだろうか。決して血圧が低いわけでも、夜更しをしているわけでもない。確かに、たまに朝まで飲み明かして寝ない日があったりするが、それを除けば365日睡眠を取っている。朝も基本同じ時間に起きてる。     体の習慣としては、自然と目が覚めるはずなのだが、未だに何故か一回目のアラームで起きれない。携帯のバイブレーションだけで目が覚めたというのは、体内時計はちゃんと習慣づいているということなのだろうか。  ならば、二度寝ができないように、脳にスイッチをいれるくらいの習慣もつけてくれよと、自分の身体に文句を言う。
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