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「夢ながら凄いな」
息が上がり、汗が噴き出している。
葵君が口を開いて、溜めたモノを見せた後、ゴクリと飲んだ。
「夢の中の僕には飲ませるんだね」
「夢だからな」
「ねぇ、ファントム、夢の中の僕と現実の僕、どっちがいい?」
「どちらも捨てがたいね」
「夢の中の僕なら、あなたのやりたい事は何でもさせてあげられるし、して欲しい事は何でもしてあげられるよ」
「現実の君はなかなか思う様にならないからな」
「そうだよ。現実の僕はこんな事、進んでしてくれないし、しても、あんまり上手くないしね」
「そうだな」
「そのクセ、兄さんと寝るような淫乱なんだ」
「黙れ」
「怒らないで。僕なら、あなたしか愛さないよ」
「これは私の夢だから、君に愛してると言われたとしても、自分の願望がそう言わせてるだけだ。虚しいね」
「あなたは、あなたの見る夢以上に美しいものはないと思ってる。そうだよ。あなたの夢は現実よりも美しいんだ。昔からね」
「現実の君より、夢の中の君の方が美しいというのか」
「そうじゃないの?ねぇ、ファントム、乱暴に僕を抱いてよ。そうしたかったはずだよ?」
葵君は私に手を伸ばし優しく握った。
「ねぇ、コレ入れて、僕を滅茶苦茶にして……」
私はどうせ夢なのだから遠慮する事はないと思う。
現実の葵君には出来ないような無茶な抱き方をすればいい。
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