心の葛藤

5/13
前へ
/15ページ
次へ
まさか……、いやいや、こんなとこにいるはずないよな。 なんて思いながらも一抹の望みにかけて声をかけてみた。 「玲夢?」 そんな俺の声に振り向いた彼女は、怪訝そうに眉を潜めながら首を傾げていて。 俺のことを見定めるように、じーっと見つめてくる。 そして俺がじわりじわりと距離を詰めていくと、「あ……」という呟くような小さな声を発する。 「さ、く?」 その言葉に、やっぱり玲夢だったんだとすっげえ嬉しくなった。 そして目の前に玲夢がいるという夢のような光景に、俺のテンションはぐんぐんと上がっていく。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1221人が本棚に入れています
本棚に追加