死後の国への分かれ道

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二人の案内人であるやす吉がやってきた。 「お二人さん、そろそろ起きてんか」 男女二人は目を覚まし、ゆっくりと体を起こした。 やす吉は持っていた資料を開き、パラパラとめくった。 「え~と、一人は亡くなり一人は生き返る運命で、亡くなりはるのは吉村香奈枝さん…」 やす吉は二人を交互に見定めながら、 「あんたやな」 と女性の方を見て言った。
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