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「お、タッくんまた来たね。」
タッくんとは、最近寮の縁の下に住み着いている野良猫の事だ。
勝手にタッくんと名付けて呼んでいる。
基本、寮は動物禁止なのだが、皆が内緒で餌をやっているのを知っている。
「えっ?それが欲しいの?」
タッくんが前足でツンツンして催促したのは、のりたまこ。
「猫もふりかけなんて食べるのかな?」
最後の一袋だったのりたまこをご飯にかけて、握ったのをバンダナに包んで、首に巻いてやった。
タッくんは、それを嬉しそうに縁の下へと持ち帰る。
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