七瀬へ

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『私は南高校の受験を終えて、ほっとしています。まだ結果は分からないけれど、出来る限りのことをやったつもりです。翼ちゃんはどこの高校に行くのかな? どこに行くのか分からないけれど、高校に入っても頑張ってください。じゃあ、またね。』 同じ高校……!? 七瀬はもっとレベルが上の高校に進むと思っていたのに……。 次の日、寝不足で小さな頭痛を感じながら、合格発表を見に南高校へと足を運ぶ。 自分の番号を見つけて、ホッとすると、一人の少年の声が響いた。 「すげー、240番まで全部そろってる! 全員合格だー!」 その声を聞いて、「おおっ!」や「本当だ」といろんな言葉が耳に入ってくる。 並んだ受験番号をぼんやり見ていると、七瀬のことをまた思い出した。 俺は、どうしたらいいんだろう。 嘘をつき続けてきた自分が真っ黒になっていくようで、高校へ受かった喜びが小さくなっていった。
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