おもちと桃と私のバナナ

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そう、私は「男の娘」。分かりやすく言うと女装をした男だ。 こんな時、スカートって便利。冬の今、足は痛いほど寒いし、股はスースーするけど、勃起してもバレないもんね。ちなみに下着は女性ものではなくて、短めのスパッツというかスポーツの時に使うらしいショーツ。 一度女性ものの下着、あえてパンティというけど、パンティを履いて勃起したらさきっちょがはみ出て大変なことになった。自分でも笑いが止まらなかったよ。あんな姿みられたら人生終わっちゃう。 「じゃあ、わたしシャワー浴びちゃうね」 「そうだ。部屋着貸すね。ジャージでいいかな?」 「うん。ありがとう」 ジャージか。大丈夫かな?勃起したら終わりだ。バレたらどうなっちゃうんだろう。 はじめは軽い気持ちだった。地元を離れて大学に入学し、知り合いも友達もまったくいなくて、中々友達もできず1年が過ぎた。 このままではまずいと思い、自分を変えようと思った。でも変える方法が分からなかった。そんな時、目に入ったのが「男の娘」という文字。 小さい頃から身長は低く、体の線は細く、女の子みたいと言われてきた。女の子だったらよかったのに。誰かが以前、自分にそう言った気がする。自分でもそう思った。背が低く体が小さいことで男としての自信を持つことができなかった。運動神経は悪い方じゃなかったし、勉強だってそこそこできた。それでも自信は常になかった。 外見が変われば、もしかしたら変わるかも。やってみて損はない。さっそく雑誌やネットを参考に女装をしてみた。
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