おもちと桃と私のバナナ

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「はい。これ使って」 クローゼットから出したジャージを受け取った。 「わたしシャワー浴びてくるね」 さきちゃんはタオルを持ってそのまま浴室に向った。よかった今のうちだ。ジャージに着替えよう。毛は処理しているけど、ブラの中には詰め物が入っているから、それをみられるとまずい。さきちゃんがシャワーに入ったのを確認して、さっとジャージに着替えた。 ジャージからさきちゃんの香りがする。シャワーの音で妄想がかきたてられる。頭がぐるぐる。ももも、もうダメだ。体の芯が熱く、あそこはバナナのように反り返っている。このままではまずい。ソファーの上で体育座りをして子猫のように小さく丸まり、とにかく頭の中を真っ白にするためにすべてを振り払った。 さきちゃんがシャワーから出てきた。タオルを巻いただけの姿で。 「自分の着替え持っていくの忘れちゃった」 ハハハ。そんな恰好でウロウロされると…。さきちゃんはクローゼットの前に立つと、タオルをとった。はらりと落ちるタオルがスローモーションに見えた。タオルの下から艶やかで白く輝く体が現れた。滑らかな腰のラインと桃のようなおしりは芸術的で、おいしそうだった。むしゃぶりつきたい。 さきちゃんはピンクのパンツを履き、ノーブラのまま、ドライヤーで髪を乾かしはじめた。眠いフリをしてあんまりみないように努力する。でもあそこはカチカチで熱を発している。さきっちょから液体が出ているのが分かる。 同時に無防備なその姿に胸がチクチクと痛んだ。騙しているという罪悪感。ごめんね。さきちゃん。
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