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その夜遅く、1人暮らしのアパートでテレビを見ていると、翔からメールが届いた。
『昼間の答え。
問1 「答えられなかったんじゃない。お前が先に答えたんだ!」
問2 「してない」
問3 「俺もだ。バカ」
以上。』
携帯をしばらく見つめて、堪らず笑ってしまう。
僕は、和訳しろと言ったのに……。返答してどうすんだよ。
それでもクククッと一通り笑ってから、返信文を打った。
『では、今の答えを英訳しなさい』
送信してしばらくたってから、翔から返信がきた。
『おやすみ』
答える気ゼロかよ。
呆れた笑いを零して、『おやすみ』と返信する。
不安を言葉で説明する事は出来ないけれど、その中には幸せも含まれているんだなぁ、と実感した夜だった。
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