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「アイツ、ご丁寧になんで予約するわけ?最後の最後まで、わけわかんねぇよな」  夕日を浴び、オレンジ色に染まる飛行機を睨みつける。飛行機に何の落ち度も恨みもないが。     だから早まって落ちてくれるなよ… 「知りませんでした。飛行機が苦手なんて…」  教えてやった話に「意外だ」と後輩は続ける。  別に見送りがしてほしかったわけじゃないが、なんか… 「こんな大きな鉄の塊が飛ぶわけないって飛行場にさえ近づかないんだよ、アイツ」  なんな、わけ?  同期の船出を見送らないって!!先に出世されたのがそんなに悔しかったのかよ。  
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