8/9
前へ
/9ページ
次へ
「また、会えますよね?」 「会えるよ」 「会いに行っても、いいですか?」 「ん?うん、いいよ」 「泊めてくれます?」 「あぁ、いいよ」  この感じ…    アイツのエッジの効いた勘違いかと思ってたけど、実はそうでもないのかも。 「またな…」  可愛い後輩の頭をぐしゃぐしゃと撫で、搭乗口に向かう。  手のひらに残る髪の柔らかさと人の温もり――  確かめるように手のひらを見つめ、逃がさないように空気を握りしめる。 「ないない…」  ご無沙汰過ぎて煮詰まってんのな、俺…
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

179人が本棚に入れています
本棚に追加