第一章「猫は、読書の森を散歩する」

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「読書は、いつする。」 いつも読みたい単行本を、カバンの 中に入れてはいるが、バスの中では、 文字を見ていると、ブレルので、 読みずらい。 だから、さっと、目次やタイトルに、 目を通して、気になった言葉から、 浮かんで来る様々な事を想像する。 これを、猫Jおじさんは、イメージの読書と、 呼んでいる。 猫Jおじさんは、バスの運行する振動にあわせ、 イメージの読書力を、訓練している、 時には、想像し過ぎて、 降りるバス停留所を、乗り過ごしたりして、 あわてて、降車のボタンを、 おしたりする、 気づくのがおそいのである。 そんなときは、また、 やってしまったニャーと、つぶやいている。 image=503930964.jpg
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