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これは以前から言ってることなんですが(書いたのはたぶん『校則違反。』のあとがきだったかな)
小説は、公開した時点で作者の手を離れ、読者さんのものになると思っています。
同じ物語を読んでも、解釈は人それぞれ。
伏線に気づける場合もあれば通り過ぎてしまうこともある。
何もないはずの行間に、特別な何かを見つけることもある。
そこには、今まで経験したこととか考え方とか、今彼氏がいるかとか子供がいるかとか親と仲がいいかどうかとか、さまざまなことが影響するわけで。
作者がいくらがんばっても、すべてのひとに同じ物語は届けられません。
最後に作品を完成させるのは、読者さん自身なのです。
だから、物語が完結して感想をいただくたび、毎回思うことがあります。
これからも何度でも、繰り返し言いたい。
わたしの書いたものを、優しい物語だと感じて下さるのは、あなたが優しい人だからです。
ありがとう。
2017/5/1
櫻川さなぎ
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