おまけ。シマリスというオンナ。(大和編)

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俺達が付き合い始めた事を芳江さんには報告すしようとすると、 キチンと話す前に 付き合い始めた事がすぐにバレてしまったけど、 芳江さんがちっとも不思議に思わなかったことの方が驚きだ。 俺のシマへの気持ちは周りが気づくぐらいに ダダ漏れだったのかもしれない。 でも、シマは結婚するかわからないとか言ったので、口喧嘩になった。 ちょうどやって来た将太と遥香ちゃんに止められたけれども。 この2人も、じれったい俺達がやっと始まった事を喜んでくれているようだ。 結婚については… たぶん、俺が焦りすぎなんだろう。 シマには、夫婦になりたい。 と俺の気持ちを一応伝えておいた。 もう少し、ゆっくり待とう。 何と言っても16歳も年下なのだから…。 とは言っても、俺はシマを手放すつもりは毛頭ないけどね。 毎朝、一緒に起きて、 朝食を一緒にとり、 同じベッドでしっかり抱きしめて眠る。 …ほとんど夫婦の生活のようだ。 ついでに狼よけにキスマークも付けておく。 これで逃げられたら、よっぽどの間抜けって事になりそうだけど、 まあ、シマは俺を好きだと何度も言ってくれるので そう、心配はしていない。 ただ、時間が必要なんだろう。 と俺の横の席で美味しそうに食事をしているシマの顔をジーッと見てみる。 「なに?」と俺を見上げるシマが可愛い。 「なんでもない」と笑って言うと、 シマはなにも言わずに 俺の胸にコツンと頭を付ける。 こういうのはケッコーヤバイ。って言うんだろうな。 俺は我慢出来ずに、かがみこんで熱のこもったくちづけをした。
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