おまけ。シマリスというオンナ。(大和編)

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3月の終わり。 今年も桜がさきはじめた。 週末はのんびりだ。 俺は最近、シマが起き出さなければ、朝方目が醒める事はなくなった。 シマの小さくても暖かい身体は俺を安心させてくれるようだ。 食事をしている時、シマが プロポーズの準備は出来ているのか、と聞くので、 もちろんだと付き合いようになってすぐに指輪の準備はしてあると言うと、 シマは俺の子どもを産んでいいかと聞いてきた。 俺は嬉しくて涙がでる。 もう、自分の子どもを持つことについては考えないようにしていたから。 もちろん、望んでも子どもが持てない場合もあるのはわかっているつもりだけど、… とりあえず、頑張ろう。 今すぐにでも、と慌てると、 シマが子どもの事はプロポーズと両親に会うのが終わってからにしろというので、 速攻でプロポーズをし、 そのまま、軽井沢に出かける事にした。 きっとずいぶんと年上で、妻がいた男なんて反対されると思うが、 そんな事は気にならないほど、俺は舞い上がっていた。 シマと子どもと俺が仲良く手を繋いで、海岸沿いを散歩する風景が目に浮かぶ。 俺はのんびりしたそうにしているシマを追い立てながら、出かける準備をした。
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