たまこ夫人

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とても美しいたまこ夫人と言うお方がおられました。 たまこ夫人の夫は不動産業を営み莫大な財産を所有しているお方です。 たまこ夫人は夫のおかげで何不自由なくのんびり、まったりと暮らしておりました。 たまこ夫人はいつもお茶会を開いては御友人方を招き楽しんでおられました。 そのお茶会はとても楽しく笑いの絶えないものでした。 御友人方も、たまこ夫人にいつも新しい情報と最高のお菓子を持ってやってくるのでした。 ある日たまこ夫人のお茶会に呼ばれた御友人の一人がお茶菓子として小さなお結びを作って来られました。 そのお結びの上に載っているのはエビ、カニ、キャビア、肉、海苔や昆布など色んな高級食材で作られている物が乗っていました。 その中で一際光り輝いていたのが黄金色をした、今まで見たこともない「のりたま」だったのです。 たまこ夫人は生まれて初めて見る「のりたま」のふりかけに興味津々でした。
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