駅前で

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然くんに背負われている間、町の人々には素晴らしい素材が隠されていることに気づいてしまう。 「何もたもたしてんの~見たいテレビ始まるっつーの!!」 「ごめん!!ごめんね!!ナツくん!!」 「…ナツ様でしょ!!」 グハァ!!ヤッバい!!赤い頭巾って!!けもって!! 「主いいい!!放してくれ!!仮面!!落ちる!!」 「嫌です。だって一度も外した事ないじゃないですか。」 仮面に長いブーツを履いた少女…とメガネッ子。主と呼んでいた所を見ると、恐らく私と然くんのような関係なんだろう。 そして大きなアパートらしき建物につく。 「…巫雪…早く…鍵…あけて…」 「はーいです~」ガチャ …あ、物理なんだね… 中はリビング一部屋に個室が二つ、キッチンまである。意外と広い。 「然くんのお部屋~どっちです~?」 「左ぃ!!いっつもまぁちがえる!!昨日なぁんか~着替えの最中にきぃた~いい加減にぃおぼぉえよ!!」 …あれ?この感じだと… 然くんの部屋に入るとベッドが二つ。 「…ここ…今日から…カエと然の部屋…」 幸せすぎて泣けてくる… だが、私の今持っているものは、携帯、充電器、ウォークマン、カンバッチ、BL漫画&小説…服がねぇ…歯ブラシもねぇ… …何よりポスターがないときつい!!
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