またね

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咄嗟に出て行こうとする彼女の手を掴んでいた。 「教えてくれ。私の何がいけないんだ。」 彼女は一瞬困ったような、罰の悪そうな顔をしてから口を開いた。 「あなたの事は好きだったけど、私・・・ハゲは無理。」 それだけ言うと、足早に部屋を出て行った。 お洒落を自負し、基本外では帽子を被っている私。 後ろにある姿見には、薄くなった私の登頂部が写っていた。
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