アルラウネ 不思議な植物の物語

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そうして数日経ったある日のことである。 私が町に買い出しに行った帰りに、最後の山道をえっちらおっちら歩いていると、足をくじいたためかしゃがみこんでいる娘がいた。 私が声をかけると、どこかで休ませて欲しいと言う。 「歩けるか?」と聞くと、 娘は「はい。」と答え、何とはなしに、私の家までついてきた。 娘の名は「らうね」と言った。 「聞かぬ名じゃ。」 私はそう言ったが、娘はにっこりと笑っていた。 着ている服はたいそうぼろであったが、娘は気が利いた。 その日から、娘は私の家に住み着くようになった。 いつしか私は娘と結ばれた。
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