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それがだぞ、1冊読んでビックリした。
『スゲエ!』って、思わず叫んだ。
文体はところどころ引っ掛かるし、
設定も甘かったりするけど、
そんなことを全部フッ飛ばすほど、
お前の書くモノは面白い。
主役、脇役すべてが魅力的で。
読んだあと勝手に奴らが、
頭の中で動き出すんだよ。
なんかもう、中毒症状に似てるのな。
それから夢中で全部読んだ。
お前に関する記事は全部読みまくった。
二度と言わないから、
よおく聞いておけ。
…俺は、お前の頭ん中に惚れてるんだ。
頼むからこのまま書き続けてくれ。
スランプなんかになるな。
リナ、お前の作品が読めるなら、
俺はどんなことでもする」
それはどんな愛の告白よりも熱烈で。
私は眩暈がしそうなほど興奮し、
思わずナカダ氏の手をギュッと握る。
…その手は、燃えるように熱かった。
「残念ながらワケあって、
処女でいなければならないのです。
でも、前回のご指導は
非常に勉強になりましたッ。
出来ればこのまま、
2回目のご指導をお願いします」
…ナカダ氏は私の目を見つめ、
無言のまま微笑んだ。
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