563人が本棚に入れています
本棚に追加
「ま、取り敢えず今日はここまでな。
俺の方もちょっとヤバイし」
スーツ姿のまま、
彼のソレはパツンパツンになっていた。
それをズボンの上から触れてみる。
「大丈夫ですか?
この状態が続くと痛いのでしょう?
お相手出来なくて申し訳ありませんが」
「いや、別に。
あ、でも見ておきたいよな?
ちょっと待て」
…何度も言いますが、私たちは大真面目に
エロを追究しているのです。
カチャカチャとベルトが外され、
ナカダ氏はあまりにも普通にソレを出す。
「おおっ。
モザイク無しでしかもリアル!」
「せっかくだから触ってみろ」
私の鼻息で、周辺の毛がそよいでいる。
想像よりも可愛いな。
だってほら、……だから。
ベッドの上、壁に寄りかかって
下半身まる出しにして座るナカダ氏と、
その足のあいだで正座し、
恭しくソレに触れる私。
「ビ、ビロードのような肌触りですね。
それに思ったより、か、可愛いかもっ」
だってほら『好きな人』のものだから。
ここで私は思考を巻き戻す。
…す、好き?!
安いな私。
褒められたら即、惚れるのか。
しかも好きだと自覚したところで、
どうにも出来ない恋なのに。
最初のコメントを投稿しよう!