ワタシ、変なんですぅ

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「セックスに決まってるだろ? お前、週何回ペースでやってんの?」 こ、この辱めをどうしてくれようか。 気のせいかマスターもアルバイターも、 私の答えに耳を澄ましているようだ。 だから、蚊の鳴くような声で私は言った。 「…じょです」 「はあん?!聞こえねえっつうの」 「処女なのです、私」 「……」 デリケートな問題だから、 これでナカダ氏も気を遣うだろう。 次の瞬間、 そんな甘い期待をした自分を呪った。 「エロ小説書いておいて、 しょ、処女~~ッ!! ぶっはは、ウケル~~ッ!!」 ぐすん。 この店、もう二度と来れないな。 結構、穴場で気に入ってたのに。 涙目で私は訴える。 「い、いろいろ家庭の事情があるんです。 そ、そんなことよりも打ち合せを進めて、 とっとと帰りたいんですけど」 しかし、彼はその言葉を華麗にスルー。 私の声など耳に入らないようで、 ひたすらブツブツ何かを呟いている。 「…そっか、未経験だからか。 だから要所要所が甘いんだな。 そっか、そっか」 ガタンと席を立ったかと思うと、 左手に伝票、右手で私の腕を掴む。 「え、な、ななななに何ですか?!」 「教えてやる」 は? はははは???
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