サイボーグとなった駒元奈良未・安佐未姉妹の日常

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サイボーグとなった駒元奈良未・安佐未姉妹の日常

容姿が、生まれつき決していいほうでなかった姉妹。サイボーグ化の段階でも 亜麻菜「室長、別人でいいですか?妹、眠らせてます。どうしましょう」 坂東「うまれつき、わかってないんだから」 亜麻菜「あっ、そうですね、じゃぁ、思いっきり美人に」 copyright National Security Agency(NSA) 2066 All rights reserved. copyright Internet TV,Inc.(ITV) 2066 All rights reserved. という現場会議がおこなわれ、事実、姉妹は「超美人」の容姿を手に入れた。 とはいうものの、姉は「サイボーグ戦士」。生前の記憶は全て消去され、妹も生前は先天的に盲目、視覚的な記憶はない。姉妹とも、自分の容姿に関する記憶はない状態である。凄惨さを極める中で、少しは慰めになることだった。 また、サイボーグ化した後も、姉妹は中学3年生と中学1年生としての生活を送ることとなる。通う学校は、姉妹とも、防衛省 防衛大学校 総合安全保障研究科 国際安全保障コース 附属中学校。 妹は、勿論サイボーグだが、姉のような身体的損傷はない。前述の、姉妹を「凄惨さを極める生活関係にしてしまった責任は国にもある」という考えは、現場である「チームサイボーグ(現 防衛省 自衛隊 高度国際間・国内紛争問題研究・解決・処理本部 中央管制隊。旧 独立行政委員会 国立再生治療先端科学研究所 第66研究室)」も同じである。「チームサイボーグ」の技術「遺伝等による歩行困難、視聴覚疾患の画期的治療」により、姉の唯一の味方である妹を「生まれつき盲目、歩けない車椅子生活」から脱却、健常的生活を手に入れさせるとともに、先の「国の責任」を果たすべく、現場の判断で「超美人サイボーグ」とした。 妹、駒元安佐未(こまもと あさみ)の2066年8月11日水曜日 日常レポート。 「(安佐未)おっはよ」 「(木下萌の《きのした もえの クラスメイト 以下 萌の》さみちゃん、おっはよ」 「(安佐未)夏休みなのに部活だね」 「(萌の)しょうがないよ、秋には都大会の予選だから」 「(安佐未)まあね」 「(萌の)前の学校では?夏休みの部活から転校って珍しいよね」 「(安佐未)バイオリンは、むこうの幼稚園のときからやってるけど、夏休みはずっと、お家にいたかなぁ、あっ、おばあちゃんちにいったりしてたかも、日本のね。ここに来たのは、お父さんが戻って来たから」
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