ぎりチョコ

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「スゴイ話だな」 康太は冷蔵庫から缶ビールを二本取り出し、「喉渇いただろ」そう言って一つを向かいに座る彼女に渡した。 「でね……」 紗理奈はビールには手を付けず、自分の鞄を漁り、 「ハイ、これ」 綺麗に包装された箱を康太に渡した。 「サンキュー」 ビールの一口飲んで受け取り、 「でも、その話した後で普通渡すかね」 バレンタイン、中身が何かを理解しながら笑って包装を開ける。 「本命だけどぎりチョコ」 箱の中にいってた目が紗理奈に向き、 「何言ってん……」 言葉が止まった。
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