誰かの愛になる為に…

ゴト！

── 目が覚めると冷たい床で寝転んでいた。

「…此処は何処だ？」

まだ覚めきらない頭でボンヤリしながら辺りを見渡す。

「キャアア！？」
「うわぁぁぁぁ！！」
「助けてくれぇぇ！！」

「ッ！？ なんだあれ！？」

突然たくさんの悲鳴が響き渡り、一人ではない事に気付いたのと同時にギロチンのような鋭利な壁が次々と周囲のモノを切り刻む。

急いで逃げようとしたが、何故だか身体が動かない。