誰かの愛になる為に…

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次に目が覚めた時、自分は…自分達は皆、其々美しく着飾っている事に気付いた。 あるものは、控えめだが地味過ぎない茶色の服。 あるものは、純白なドレスのような白色の服。 あるものは、とてもエレガントな深紅の服。 あるものは、渋いが上品な緑色の服。 あるものは、とても愛らしい桃色の服。 そして、 あるものは、ゴージャスだが控えめな金色の装飾。 あるものは、光り輝く銀色の装飾。 あるものは、色鮮やかな可愛いらしい装飾。 あるものは、ゴツゴツしているが厳つすぎない白色の装飾。 そこで漸く自分達のされてきた事を理解した。 そう、自分達は誰かの愛を形にした。 ────バレンタインの『チョコレート』になったのだ。
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