冬の紅茶。

5/6
前へ
/6ページ
次へ
そう言う声が聞こえて、「そうでしょ」と私が笑いかけて、まばたきをした一瞬で…… 女の子は消えてしまっていた。 夢? いや、夢じゃない。その証拠にコップだけがベンチに置かれている。 ――あなたがいつも幸せそうにそれを飲むから、ずっと気になってたの。 どこからかあの鈴のような声がする。それはどんどん遠く、どんどん弱くなるけれど。 「あなたは誰?」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加