26人が本棚に入れています
本棚に追加
私、森山英絵の職業はと申しますと。
えぇ、ご存知の通り保育士として営んでおりまして。
あれ、日本語ちょっとおかしくない?みたいなツッコミはさておき。
仕事で疲れた身体を癒しに、行き着けのコーヒーショップへ立ち入ろうとした、
そんな時のお話。
ビタンッ!!!
まさにそんな効果音があてはまる。
それくらいの勢いで、私は店の窓ガラスに張り付いた。
「なんだ、アレは...」
そう呟かずにはいられない。
今、私の目に映っているものは現実なのか。
それとも仕事疲れからくる幻覚か。
「あの、お客様...大丈夫ですか?」
外を掃除していた店員らしき女の子に声を掛けられる。
そのままじわりじわりと顔を横に向けてみると、店員さんは「ひぃ」と小さな悲鳴を漏らして一歩下がった。
最初のコメントを投稿しよう!