第1章

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「くそっ、外れねえ」 何か操作をする必要があるのではないかと考え、貴文は説明書を取り出した。一通り目を通したがそれらしいことは書いてなかった。 引っ張って取り外そうと躍起になっていた時、貴文が以前から使用していたスマートフォンが振動した。千佳からの着信だった。 「もしもし、どうした?」 「ちょっと貴文、テレビ見た!?」どこか取り乱した様子だった。かなりの大声だったのでスマートフォンを耳から少し離した。 「声でけぇな。何の番組?」 「とにかくテレビつけてニュースを見て!」
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