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「そういえば、千佳とストラップ交換したな」
貴文はふとある考えに思い至った。箱に一緒に入っている機器とストラップが連動しているなら、今公園のベンチにあるストラップが作動すれば千佳がつけている機器が爆発することになる。
汗だくになりながらも貴文は公園の入り口に到着した。中へ入りベンチまで急いだ。ベンチの上にはストラップが置かれたままだった。
「良かった……」
貴文はホッと胸を撫で下ろして、ストラップに手を伸ばした。
しかし、貴文が掴むより一瞬早く、横から別の手が出て来てストラップを拾い上げた。
横を見ると背丈が二メートル近くある男がストラップを掴んでいた。
「お、おい、それは俺の」
貴文の言葉が聞こえてないのか男は黙ってストラップを観察していた。
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