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「これ、今ニュースでやってるやつだろ?」
急に男がこちらを振り向いて言った。
「だったら何だよ。それを返してくれないか」
「いや、ちょっと人が死ぬところ見てみたいなぁって」
男は不気味な笑みを浮かべた。
「まさか、お前」貴
文はストラップを取り返そうと男に飛び付いた。
男はそれを予期していたようで、あっさりと横にずれてかわした。
「自分の命がかかってるとなると必死だねぇ。まあ、そりゃそうか。これ返してほしい?」
男は貴文の顔の前にストラップをぶら下げた。
「当たり前だろ!早く返せよ!」
「いいね、その焦った顔。爆発したらどうなるんだろうね」
「やめろォ!!」
男は貴文の制止を振り切り、マスコットの頭部のスイッチを指で押した。
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